時代を見つめる、
心の通ったものづくり
常に時代に寄り添う製品を。分野を超えた革新的で多様な織物を。
時代のニーズを見つめ、お客様と一体となり、未知なる織物を追求し続けることが、松文の使命です。
糸にさらなる付加価値をプラス。
糸に一旦撚りをかけて熱を加え、再び撚りを戻すことで嵩高(かさだか)性や風合いの向上といった撚糸とはまた違う機能性を持たせる工程です。当社では、栗東工場において仮撚設備と混繊設備の2種類を保有しており、糸自体に更なる付加価値をつけています。
求められる生地の元をつくる。
製造された原糸は、強度のアップや独特の物性・風合いを付与するために、糸に撚り(より)をかけます。撚りをかける回数を変えたり、異なる糸同士を組み合わせて撚りをかけ1本の糸にしたりと、様々な条件を設定し、求められる生地にふさわしい糸づくりを行っています。
設計にあわせて糸をビームに集約。
生地の設計にしたがって、必要な経糸を引き揃えてビームの形に巻き取る作業です。糸に糊をつけて乾燥させることで製織性を向上させる機械「サイザー」や、経糸の種類が多い時や特殊な糸配列に対応する「部分整経機」など用途に応じた設備を保有しています。
交錯の仕方で、製品の表情を描く。
経糸と緯糸を設計に基づき交錯させ、実際に生機(きばた)を織り上げていきます。当社にはレピア織機とエアージェット織機の2種類があり、各工場の製品特色に合わせて配備しています。織り上げた直後の生機は、見た目は全てほぼ同じ白い布ですが、経糸と緯糸の交錯の仕方によって衣服になる時に、全く違う表情を見せます。
1890年に創業。それからずっと“繊維”ひとすじに取り組んできた会社。
預かった原糸は、加工を加える事によって多様にその表情を変えます。
その糸達を「経」と「緯」に織りなす事で生機(きばた)とよばれる生地となり、
高級ブラックフォーマルからカジュアルブランドまで幅広い用途に使われています。
あなたが着ているその服、もしかしたら松文で織られたものかもしれません。
当社は、婦人向け高級ブラックフォーマル分野の国内生産市場において60%のシェアを保持しています。これを支えているのは、生地作りの川上から川下までを備えた一貫生産体制です。原糸の選択、糸加工、サイジング、ドローイング、そして織布まで、全工程の高度なあわせ技で、より深い漆黒の生地を生みだしています。
働く人を守り、サポートするユニフォームの分野では、現場の声や多彩なニーズに応えます。たとえば、当社のナースウェアにはしなやかさ・動きやすさといった基本性能に加え、「透けにくい白」「帯電防止」「耐洗濯性」といった機能も持たせました。過酷な現場で作業者を守るワーキングユニフォームは、基本性能の丈夫さ、制電性、汚れにくさはもちろん、企業の顔「制服」としての役割も果たす「高い発色性」「同色性」も兼備しています。
かねてよりヨーロッパの先端ファッションをいち早く意識し、主素材であるポリエステルと天然素材との複合で、糸に撚りをかけた高密度織物の生地を開発してきました。斬新な表情・発色性、より快適な着心地を実現。築き上げてきたノウハウと技術力をもとに、絶えず開発を続けることで、新しいファッションの境地を切り拓いています。それぞれの工場の技術を活かし、特徴のある生地を創り出しています。
永年培った加工糸の開発力やどんなものでも織り上げる織布技術を活かして、様々な機能性資材創造への挑戦を展開中。例えば、導電性繊維で織られた生地は電気を流すと発熱する機能を備え、屋根融雪や融雪マット、道路の融雪用途に使われています。また、炭素繊維のC/Cコンポジット製品化や短距離ランナー用スパイクのアッパー素材開発なども、当社が繊維の可能性を引き出した成果の一つです。