工藤 恭詞
[来歴]
1988年、地元の高等学校を卒業し、松文産業(鶴岡工場)入社。
1988年、生産部配属。
2023年、鶴岡工場長就任。
「福井に本社を持つ松文産業が、なぜ山形県鶴岡市に工場を?」と疑問を持つ方は、多いかもしれません。 1930年代に入り、松文産業は、フランスちりめんなど海外市場でのさらなる躍進や、国内における人絹織物の隆盛により、工場の拡張を検討していました。
その時、適地として候補に挙がったのが鶴岡市でした。鶴岡市は「国内最北限の絹産地」と言われます。 絹織物の一貫した生産工程が集約されている、日本唯一の地域としても知られています。 弊社は古くより、鶴岡市の卓越した技術を持つ撚糸業者に委託外注を行っており、その繫がりが、鶴岡市を新工場開設地に選んだ主な理由でした。
当工場では主に、高級婦人服素材となる長繊維中肉厚地織物を製造。 ヨーロッパ、アメリカ、中国など世界のアパレルおよび国内婦人服メーカーの素材として採用されています。 長繊維中肉厚地織物は工程数が多く、高効率なシステムが必要となります。
当社では、トヨタ生産方式を導入して対応。「停滞のムダ」「動作・運搬のムダ」を徹底的に排除した体制を敷き、リードタイムの短縮化を図っています。
また、各部門において最先端テクノロジー設備を数多く保持しています。 織布部門の「二重ビーム搭載織機」や200トンの強撚糸生産能力を持つ撚糸部門の「ダブルツイスター」など、国内屈指の設備を備えています。
当工場の社風は、「責任を持ったものづくりをする真面目さ」です。 少々堅いかもしれませんが、ものづくりに対して決して手を抜かない姿勢が、世界に対応できる品質づくりの鍵だと考えます。 それを当たり前にしているのが、工場スタッフ間の雰囲気づくりです。
スムーズなコミュニケーションが行えるように、多様なグループ活動や交流会を実施しています。 また、山形県が登録認定している「やまがた子育て・介護応援いきいき企業」のゴールド企業に認定され、仕事と家庭の両立に努めています。
今後は、さらに品質・コスト・納期を重視し、生地という工業製品で世界に認められる工場を目指します。 その先にこそスタッフの高い満足感があり、雇用の安定があるのだと信じています。
鶴岡工場は、人権や環境に配慮したモノづくりと社員の高い行動規範が評価され、
2023年3月にファーストリテイリング社の生産パートナー工場に登録されました。
従業員/男性41名、女性56名
関連会社/
鶴岡松文サービス(株) 男性14名、女性6名
協力工場/約50名
※2024年9月30日現在
撚糸/STP、ワインダー、ダブルツイスター
セット/セット機
サイジング/ワーパー、ビーマー、サイザー、整経機
ドローイング/デルタ
よこ糸準備工程/ジャンボワインダー
織布/レピア織機
検査/検反機
土地 65,322.92㎡
建物 26,846.22㎡
〒997−0346
山形県鶴岡市上山添字神明前250
TEL.0235-57-2044 / FAX. 0235-57-2865